さいこうの夜 DRAMATIC STARS篇 Aルート
「危ない罠が仕掛けられているに違いない!」
真面目な顔で、そう呟いた。
「確かに……外観も内装もよく似てるけど、こんな地下へ続く階段はなかったよな」
「そうですね。プロデューサーも、入る前から違和感を覚えていたようですし……」
天道さんや柏木さんも違和感に気づき始めたようだ。
すると、どこかに行っていたらしい桜庭さんが戻ってきた。
「桜庭、どこに行ってたんだ?」
「あの出迎えてきた男に、この辺りのことを聞いていた」
「おまえ……いつの間に!?」
驚く天道さんをよそに、桜庭さんは淡々と話し続ける。
「どうやら、この辺りはいくつかペンションがあるらしい。つまりここは、僕たちが宿泊するペンションではないということだ」
ああ、やっぱり。ぼくは納得した。
「そうだったんですね。地下に何があるのかは気になりますけど……ここは、引き返しましょうか」
「ああ。今は、賢を探すことを優先しないとな!」
柏木さんの言葉に、天道さんは同意する。
ぼくや桜庭さんも、その言葉にうなずいた。
ぼくたちは再び外に出て『ショプール』に向かって歩き出す。
「それにしても、地下があるペンションもあるんですね。なんか面白そうです」
「わかるぜ、翼! あの感じ……降りたらダンジョンとかが広がってそうだよな!」
「何を馬鹿げたことを言っている。どうせ、倉庫みた いなものだろう。……まあ、倉庫にしては入口が堂々としすぎていたが」
「【倉庫】なら、ショプールにもありそうですよね。お米とかたくさんありそうだなぁ」
そんな彼らの話を聞きながら歩みを進めていると、また見覚えのある建物が見えてくる。
「名前は……『ショプール』
次こそは間違いないようだ。
ぼくはひと息ついてから、入り口の扉を開けた。
「パッション!!!」
扉を開けた途端、談話室で待機していたはずの社長がなぜか出迎えてくれた。
どうしてわざわざぼくたちを出迎えてくれたんだろう? まさか……」
先ほどの出来事が頭に過ぎる。
「落ち着けって、プロデューサー」
「そうですよ。内装だって、ここを出た時と同じままじゃないですか」
天道さんや柏木さんの言葉を聞いて冷静に辺りを見渡すと、それは確かにショプールの内装だった。
……やはり、少し疲れていたのかもしれない。
とりあえずぼくは、社長とDRAMATIC STARSの3人と 共に、談話室へと戻ることにした。
「ハッハッハ! 驚かせてしまって、すまない!」
社長はパッション溢れる声色でぼくに語りかける。
「社長がぼくたちを出迎えてくれたのは、ぼくたちが何か手掛かりを掴んだからかもしれないという思いからだったようだ。
「では……ここからは、本題に入るとしよう」
先ほどの笑顔とは一転、社長の表情が真剣なものになる。
NEXT→
真面目な顔で、そう呟いた。
「確かに……外観も内装もよく似てるけど、こんな地下へ続く階段はなかったよな」
「そうですね。プロデューサーも、入る前から違和感を覚えていたようですし……」
天道さんや柏木さんも違和感に気づき始めたようだ。
すると、どこかに行っていたらしい桜庭さんが戻ってきた。
「桜庭、どこに行ってたんだ?」
「あの出迎えてきた男に、この辺りのことを聞いていた」
「おまえ……いつの間に!?」
驚く天道さんをよそに、桜庭さんは淡々と話し続ける。
「どうやら、この辺りはいくつかペンションがあるらしい。つまりここは、僕たちが宿泊するペンションではないということだ」
ああ、やっぱり。ぼくは納得した。
「そうだったんですね。地下に何があるのかは気になりますけど……ここは、引き返しましょうか」
「ああ。今は、賢を探すことを優先しないとな!」
柏木さんの言葉に、天道さんは同意する。
ぼくや桜庭さんも、その言葉にうなずいた。
ぼくたちは再び外に出て『ショプール』に向かって歩き出す。
「それにしても、地下があるペンションもあるんですね。なんか面白そうです」
「わかるぜ、翼! あの感じ……降りたらダンジョンとかが広がってそうだよな!」
「何を馬鹿げたことを言っている。どうせ、倉庫みた いなものだろう。……まあ、倉庫にしては入口が堂々としすぎていたが」
「【倉庫】なら、ショプールにもありそうですよね。お米とかたくさんありそうだなぁ」
そんな彼らの話を聞きながら歩みを進めていると、また見覚えのある建物が見えてくる。
「名前は……『ショプール』
次こそは間違いないようだ。
ぼくはひと息ついてから、入り口の扉を開けた。
「パッション!!!」
扉を開けた途端、談話室で待機していたはずの社長がなぜか出迎えてくれた。
どうしてわざわざぼくたちを出迎えてくれたんだろう? まさか……」
先ほどの出来事が頭に過ぎる。
「落ち着けって、プロデューサー」
「そうですよ。内装だって、ここを出た時と同じままじゃないですか」
天道さんや柏木さんの言葉を聞いて冷静に辺りを見渡すと、それは確かにショプールの内装だった。
……やはり、少し疲れていたのかもしれない。
とりあえずぼくは、社長とDRAMATIC STARSの3人と 共に、談話室へと戻ることにした。
「ハッハッハ! 驚かせてしまって、すまない!」
社長はパッション溢れる声色でぼくに語りかける。
「社長がぼくたちを出迎えてくれたのは、ぼくたちが何か手掛かりを掴んだからかもしれないという思いからだったようだ。
「では……ここからは、本題に入るとしよう」
先ほどの笑顔とは一転、社長の表情が真剣なものになる。
NEXT→