さいこうの夜 もふもふえん篇
聞き込み……いや、その前に。
ぼくはふと、もふもふえんのところへ行こうと思った。
居なくなってしまった賢君のことはもちろん心配だ。
しかし、この状況で、小学生である彼らから、目を離すのは危険な気がする。
そう思った時、部屋の隅から、志狼の元気な声が聞こえてきた。
「絶対あのカエルかけんのこと隠したんだよ! ニュースでもやってたしさ!」
「で、でも、そういう風に決めつけるのは……」
「はぁ? なおだって怪しいと思うだろ!?」
「しろうくんってば、声が大きいよ! カエルさんに聞こえちゃったらどうするの?」
もふもふえんの3人は、大きな声で相談をしているところだった。どうやら、3人でカエルのお客さんを調べようとしているらしい。
ぼくが子どもたちの方へ近づいていくと、一番最初に気がついた志狼が、「あっ!」と声をあげた。
「なぁなぁ、プロデューサー! あのカエル、怪しいって思うだろ? 調べに行こうぜ!」
「かのんも調べた方がいいと思う。あの人、なんだか不思議だもん! ね? なおくん」
「う、うん……」
子どもたちはワイワイと、容疑者を追い詰める算段を話している。とても真剣なのだろうが、一生懸命なその表情がまた愛らしい。
ぼくが微笑ましく思っていると、志狼がムッとした様子でこちらを見た。
「プロデューサー、ちゃんと聞いてんのかよ! カエルのこと、どうやって調べらたいいと思う!?」(※「調べらた」→「調べたら」)
ぼくはとっさに……
A カエルさんに会いに行く……とか?
B 危ないから、何もしなくていい
ぼくはふと、もふもふえんのところへ行こうと思った。
居なくなってしまった賢君のことはもちろん心配だ。
しかし、この状況で、小学生である彼らから、目を離すのは危険な気がする。
そう思った時、部屋の隅から、志狼の元気な声が聞こえてきた。
「絶対あのカエルかけんのこと隠したんだよ! ニュースでもやってたしさ!」
「で、でも、そういう風に決めつけるのは……」
「はぁ? なおだって怪しいと思うだろ!?」
「しろうくんってば、声が大きいよ! カエルさんに聞こえちゃったらどうするの?」
もふもふえんの3人は、大きな声で相談をしているところだった。どうやら、3人でカエルのお客さんを調べようとしているらしい。
ぼくが子どもたちの方へ近づいていくと、一番最初に気がついた志狼が、「あっ!」と声をあげた。
「なぁなぁ、プロデューサー! あのカエル、怪しいって思うだろ? 調べに行こうぜ!」
「かのんも調べた方がいいと思う。あの人、なんだか不思議だもん! ね? なおくん」
「う、うん……」
子どもたちはワイワイと、容疑者を追い詰める算段を話している。とても真剣なのだろうが、一生懸命なその表情がまた愛らしい。
ぼくが微笑ましく思っていると、志狼がムッとした様子でこちらを見た。
「プロデューサー、ちゃんと聞いてんのかよ! カエルのこと、どうやって調べらたいいと思う!?」(※「調べらた」→「調べたら」)
ぼくはとっさに……
A カエルさんに会いに行く……とか?
B 危ないから、何もしなくていい